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店舗ビジネス.com/【その16】店舗における照明設計 (応用編)② 美容院編
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■店舗内装のコンセプトにあわせた照明器具の選び方
【その16】店舗における照明設計 (応用編)② 美容室編
美容室の照明において、一番大切なことは、 カットやカラー等、作業をしやすい環境をつくることと、 よりよいサロンの雰囲気づくりになります。
① 美容室はカットやカラー等をストレス無く作業できる為の必要照度を確保することがもっとも重要になります。
下記のJIS照度基準を参考にすると、 セット面は750~1500Lx、 顔そり・着付けは300~750Lxになります。 あくまで基準の数字なので、立地条件や環境などTPOに応じて使い分けましょう。 美容室の照明において一番クレームになりやすいのが、 セット面が暗過ぎる・明る過ぎるということです。 美容室に限らずですが、あくまで「明るさ」の感じ方は、 人それぞれなので エンドユーザーにどんな感じの空間の仕上がりを希望するかを、 しっかりヒアリングして照明設計をすることが大切です。
② 次に重要なのが、使用する照明器具の演色性です。
カラーリングの際に、色味が忠実にみえないと、お客さまの求める色と変わってしまう恐れがあります。そのため、できるだけ自然な感じにみせるために、演色性が高い照明器具を使用することが鍵になります。Ra85以上の器具を使用しましょう。最近ではRa90以上の器具を多数のメーカーが発売しているので、そのあたりの器具を使用するのがベターです。また、セット面で昼白色のダウンライトを使用する際は、特に気を付けましょう。と言うのも昼白色の器具は、どのメーカーも演色性が落ちてRa70台の器具が多くなります。Ra70台では色味が良くなく、鏡に映るお客様の顔色も悪く映るのでそれは避けましょう。
③ カット・カラーを行うセット面と同じ位に、シャンプースペースの照明も非常に重要になります。
シャンプースペースは、照明を全体的に落として、ゆっくり落ち着けて、くつろぎやすい空間づくりが必要になります。その為に、ハロゲンタイプのLEDのユニバーサルダウンをシャンプー椅子の足元に置き、足元から腹部を狙って当てます。例えば顔近くに照明器具があると、お客様が寝てシャンプーを受ける際に、光が目に入りお客様が不快に感じることがあるので、照明の配置場所は注意しましょう。 また下の写真のように、間接照明を入れるとグッと雰囲気が出て、くつろぎやすくお洒落な空間に仕上がります。
2014年度の統計でいくと、美容室は全国で約24万軒、コンビニは約5万軒、歯医者は約7万軒となっています。そうなると美容室は、コンビニの約4.8倍、歯医者の約3.5倍近くあることになります。 美容室の競争率は、非常に厳しいものとなっています。その競争を勝ち抜くためには、美容師の技術力だけでなく店舗の雰囲気も非常に重要になりますので、自然と照明設計も重要になります。作業がしやすく、雰囲気の良い空間が作れるような照明設計を心掛けましょう。
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